アトピーの湿疹は皮膚にできるため、一見関係のなさそうな腸内の環境(便通)と関係があるのかな、と疑問に思われる方がたくさんいると思いますし、僕も勉強するまでは、全く関係のないものだと考えていました。
次第にアトピーの症状がひどくなり、本気で改善するために様々な情報を得た結果、大きなつながりがあると考えるようになり、症状を改善するために腸内環境を整えるために様々な方法を試しました。
「重症の成人型アトピー性皮膚炎の人には腹部症状があらわれている人が多く、便秘、下痢などを繰り返す人が患者全体の6割を占めています。
その人たちの大腸を内視鏡で見ると大腸炎と診断できる人が約9割、さらにその大腸の組織にはほぼ全例に慢性大腸炎が認められます。ひどいアトピー性皮膚炎の場合、腸炎もひどいという結果も出ており、皮膚炎と腸炎は密接に関連していると考えることができます。」
お酒大好き・油物大好き・お肉大好きで、毎晩飲み歩きながら暴飲暴食を繰り返していのですが、そんな生活を始めて1年ほど経ったある日、アトピーの症状が現れ始めました。
生活の乱れにより、腸内のバランスが大きく崩れ、免疫力がなくなった事が大きな要因だと考えられます。
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撮影日:2014年7月15日
※「表示」ボタンを押すと、完治する前のアトピー画像(おでこ)が表示されます。自分で言うのもなんですが、割と気持ち悪いので見ないほうがいいかもしれません。
皮膚は外敵から身を守るための体外のバリアですが、腸は食べた物をそのまま吸収しないための体内のバリアだと言えます。
私達は食べ物を「胃」で消化し、「腸」から栄養を吸収します。腸で吸収された栄養素は、血管を通り皮膚のすぐ近くの毛細血管まで運ばれてくるのですが、運ばれてきた栄養素の中にアレルギー物質が含まれていた場合、血液中のIgEにぶつかります。
IgE抗体とアレルゲンが結合する事で、炎症を引き起こすヒスタミンが放出され、アレルギー反応が引き起こされてしまいます。
一見関係のなさそうに見える、皮膚の炎症と腸内環境ですが、実はこのように密接な関係があります。
甘いモノが大好きな方は特に注意が必要になるのですが、過剰に砂糖を取る事で様々な弊害が発生します。
糖質は体内でビタミン群を大量に消費します。特にビタミンB群は皮膚の再生に大きく関係すると言われています。
砂糖を大量に摂取することによって、皮膚の再生に必要なビタミン群が消費され、掻きむしった皮膚の治りが遅くなってしまいます。
砂糖は栄養素が空のカロリー食品です。僕達が普段摂取している野菜などの食品には、様々な栄養素(ビタミン、カロチンなど)が含まれていますが、砂糖には含まれていません。
僕達が取り込める(食べられる)カロリーの量には、限りがあります。砂糖を多く摂取することで、空腹が満たされてしまい、体や腸内のバランスを整えるために必要な栄養素が不足してしまう状況に陥ってしまいます。
こうなってしまうと、アトピーを改善させるために好ましくないことは言うまでもないでしょう。
理由については 善玉、悪玉、日和見菌で説明しますが、砂糖や高タンパク食品(肉/牛乳/卵など)の過剰摂取は、腸内のバリアーを破壊します。
高タンパク食品を過剰に摂取してしまうと、腸壁が膨張してしまい、血中に取り込まないようにフィルターをかけていた、アレルギー物質が血の中に取り込まれやすくなります。
さてアレルギー物質というのは、何を差すのでしょうか。答えは「タンパク質」です。
腸内環境が乱れている状態だと、腸壁が「穴」が開いたような状態になってしまい、普段は大きくて取り込むことの出来なかった、タンパク質(アレルゲン)を血中に取り込める状態になってしまいます。
腸内環境が正常な場合、タンパク質は細かいアミノ酸に分解されるまで、取り込むことが出来ません。
タンパク質のまま血中に取り込まれてしまうと、前述したようにIgE抗体と結合し、炎症の原因となるヒスタミンが放出されてしまう事になります。
腸内には様々な菌が住んでいるのですが、良く耳にする「善玉菌」「悪玉菌」の他にも「日和見菌」という菌が住んでいます。
腸内に住んでいる菌の中で、一番多いのは「善玉菌」でも「悪玉菌」でもなく、実は「日和見菌」です。
「日和見菌」ですが、「悪玉菌」が多ければ「悪玉菌」に。「善玉菌」が多ければ「善玉菌」になる。という、面白い特性を持っています。
腸内のバランスが「悪玉菌」に傾いてしまうと、今まで「善玉菌」の味方だった「日和見菌」が敵になってしまうので、インパクトは計り知れませんよね。
この日和見菌の中に「カンジタ(真菌/カビ)」が含まれているのですが、腸内のバランスが崩れると、この「カンジタ」が増殖し始めます。
増殖した「カンジタ」から【プロスタグランジンE2】という物質が生成され、腸内から血中に大量に取り込まれる事で、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を悪化させることがわかっています。
タンパク質などそのまま取り込まないように、腸壁はメッシュ(網目)状になっているのですが、「カンジタ」が増殖すると、腸内の最近バランスが乱れて、メッシュ(網目)が広がってしまうため、「穴」ができてしまいます。
「カンジタ」の好物は砂糖なので、増殖させないためにも糖分の過剰摂取は控えましょう。
「悪玉菌」が優勢になってしまった腸内バランスを改善させるためには、再び「善玉菌」が優勢な状態にしないといけません。
ヨーグルト、納豆、味噌、漬物などの発酵食品には「乳酸菌」や「ビフィズス菌」が含まれています。
こういった食品を積極的に取り入れる必要があるのですが、「腸」に届くまでに最大の難関である、「胃」を通過しないといけません。
「胃」の消化力はとてつもなく強くて、長い間浸しておくと「金属」さえも溶かしてしまうと言われています。
また腸内に生きたまま「善玉菌」を取り入れられたとしても、エサとなる「食物繊維」と「オリゴ糖」が豊富にないといけません。
腸内環境を改善するため、善玉菌(乳酸菌/ビフィズス菌)の含まれる食品と、「食物繊維」と「オリゴ糖」を多く含んでいるイモ類を積極的に食べるようにしましたが、根気よく取り組んでいく必要があり、時間がかかることを覚悟していました。
脱ステロイドを行い、見た目にコンプレックスを憶えるほどの状態だったため、なんとか腸内バランスを早く整えられないかと、ヤクルト400LTを飲んでみたり、色々なヨーグルトを試してみたりしていたところ、【善玉元気】という商品が目に止まりました。
16種類35株の乳酸菌・ビフィズス菌を独自の培養方法で発酵させて体に有用なエキスを抽出。<製法特許第4540376号>
このエキスは腸内菌を介さなくても、直接ダイレクトに体内に有用成分を届けることができます。
つまり、乳酸菌発酵エキス(バイオジェニックス)こそ、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が作り出した、腸内環境を整えるエキスなのです。
*乳酸菌発酵エキスは、無農薬栽培の大豆からとられた豆乳を、乳酸菌・ビフィズス菌により発酵させ抽出したものです。
※乳酸菌発酵エキスは乳酸菌ではありません。乳酸菌が作り出した食品成分となります。
そのため、胃酸や熱で壊れることなく、他の食品、飲み物と一緒に混ぜても問題なく体に吸収されます。(乳酸菌発酵エキスは腸の蠕動運動を刺激する有機酸、必須アミノ酸を豊富に含んだエキスです)
これは!と思い早速購入してみたところ、4日ほどでなんだか効いているかも!と感じ始め、飲み始めて半月が経つ頃から、毎日あきらかな変化を感じるほどに。
便通に関して明らかな変化がみられたので、アトピーが改善するまで、乳酸菌サプリはこれをずっと飲んでいました。
食生活、生活環境の改善を行いながら、同時に取り入れることで、腸内環境の改善が促進されるため、おすすめです。
コメント
改めてアトピーの記事を最初からじっくり読み直しています。色々な角度からアトピーを研究、良くなる為の努力・・経験に基づいた記事は、本当に分かりやすく為になるものです。有り難うございます。札幌でも夏の暑さ、汗、冬は乾燥と厄介なものですね。