魚よりもお肉が大好きです。アトピーが治った今は魚定食とトンカツ定食があれば確実にトンカツ定食を注文しています(アトピーの観点からみると絶対ダメなんですけどね)。
30歳を過ぎたころ、かなりひどいアトピーの症状が頭、顔、腕、体、足、と体中のいたるところに現れました。
この時、アトピーは皮膚の病気だと思っおり、ちゃんとアトピーの情報を調べるまでは、まさか食生活や生活習慣に炎症の原因があるとは思ってもいませんでした。皮膚科で処方されたステロイドを塗っていれば治ると信じていたのです。
関連記事: アトピーの湿疹、かゆみが完治!原因を改善する22の治療法と食事
脱ステロイドを決意し、アトピーに関する情報を必死で集め食生活を改善する必要がある事を知りました。食生活を改善すると言っても具体的にはどうすればいいのかわからなかった時、読んだのがこのエントリーに記載している文章でした。
食生活を見直すにあたって、僕が参考にした情報を掲載しつつ、アトピーが完治するまでどのように実践してきたかを書いていきたいと思います。
引用している資料:皮膚科で配布された資料
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撮影日:2014年7月15日
※「表示」ボタンを押すと、完治する前のアトピー画像(おでこ)が表示されます。自分で言うのもなんですが、割と気持ち悪いので見ないほうがいいかもしれません。
確かに昔はアトピーの人はいなかったと言いますもんね。経済が豊かになり、美味しいものが食べられるようになったり、忙しくてご飯を作る時間ないため手軽に外食で済ませることが多くなった事などが背景にありそうですね。あとはデスクワークが多くなって運動しなくなった事も関係していたり、アトピーが現代病と言われるのも頷けます。
間食や暴飲暴食をせず、昔から日本人が食べていて「よし」とされている食事を意識してとっていく事が大事です。
肉類や油脂類、フライもの、スナック菓子(ポテトチップス等)、ファーストフードを控えめにする。肉類を多く取ると皮膚に炎症を起こしやすくなる。魚の多くは、エイコサペンタエン酸(※補足 ω-3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸)を含み、これはアレルギーを抑える働きをするのでよい。
ほとんどの植物油にはリノール酸が含まれていて、これはアトピー性皮膚炎を悪化させるので、控えめにする。亜麻仁油、シソ油、エゴマ油はαリノン酸を含み、これはアレルギーを抑えるので良い。
アトピーが完治するまでの期間(たしか1年程)、僕は一切お肉を食べませんでした。独身なのでお弁当を作ってくれる人もいませんでしたが、幸い会社の近くに「大戸屋」があったので、大戸屋でご飯を五穀米(雑穀米)にしつつ、「しまほっけの炭火焼き定食」「さばの炭火焼き定食」を交互にローテーションして食べていました。
毎日通っているので、店員さんがいつも魚を頼む自分の事をどう思っているのだろう、と通いづらいなーとも思っていましたのですが、アトピーを治すためにはそんな小さなことを気にしていてはいけません。
たまーに、我慢が出来ずに「真だらと野菜の黒酢あん定食」という野菜と魚を脂で揚げている定食を注文して、揚げ物の美味さに涙しつつ、自責の念に駆られていました。脂っこいものは断っていたのですが、1月に1度これを食べてもよし、としていました。
亜麻仁油、シソ油、エゴマ油に関しては油を使うような料理をしなかったため、どうやって摂取しようかと調べていたところ、αリノレイン酸とオレイン酸(不和脂肪酸でアレルギー症状の緩和を助ける働きがある)を1粒に400gも含んでいる 亜麻仁油のサプリメントがAmazonに売られていたので、これを買って毎日飲んでいました。
亜麻仁油のサプリメントはアトピーが治って、お肉を食べている今でも…今だからこそ毎日飲んでいます。レビューにも書かれていますが、わりとサプリメントの粒が大きいので慣れるまでは飲み込むのが大変かもしれません。
糖分を取りすぎると皮膚が化膿しやすくなるので、糖分とくに砂糖は控えめにする。
チョコレート、ケーキ、甘い缶ジュース・コーラなどの間食を少なくする。糖分の取りすぎは、抗生物質やステロイドの多用とともに腸内の真菌(カビ)の一種であるカンジタを増やし、そのことが穀物アレルギーを起こしやすくする。
僕は元々甘いお菓子やケーキといったものが苦手です。コンビニに売られているデザートなんかにも興味がありませんし、ジュースも飲みません。
なのでそれほど甘いもの断ちはきつくなかったのですが、実はコーラが大好きで、食生活改善のために大好きなビールを断ち、ピンチヒッターになりえたコーラさえもアウトだったため、炭酸欠乏症(シュワシュワしたい的な)に陥りました。
そんな時、炭酸水という救世主に気づき炭酸水を飲むことで炭酸に対する渇きを満たしていました。僕と同じようにビールが好きな方は是非、お試しあれ。
甘いものが大好きな人にこの食事制限はきついと思いますが、治った後にはまた食べられる様になる(食べすぎはよくない)ので少しの間、がまんして頑張りましょう:)
腸内にはたくさんの細菌がいて、動物性タンパク質をとると多く腐敗し、動物性タンパク質などアレルギーを起こしやすい物質など様々な有害物質を発生させるが、食物繊維は便通を整え、それらを便とともに排泄する役割を果たす。
ミネラル(カルシウム、セレニウム、銅、亜鉛、マンガンなど)やビタミン(A、B、C、Eなど)は、アレルギーを抑えるなど様々な役割を果たしているが、近年、精製された穀物や加工食品を取りすぎ、これらの栄養素が不足しがちであるので、十分とる必要がある。
緑黄色野菜(ほうれん草、大根の葉など)、ごぼう、豆類(豆腐、枝豆、小豆)、種実類(ゴマ、クルミ、アーモンド)、ちりめんじゃこ、にぼし、小魚、ひじき、昆布など。ただし同じものを食べすぎるのはよくない。
上の文章に書かれてある通り、腸内で発生した有害物質はなるべく排泄できたほうがいいので、体内環境の改善ためにも便秘をしないようにする必要があります。
ここには記載していませんが、ビフィズス菌入りのヨーグルトやフラクトオリゴ糖をとることで腸内細菌のバランスが改善されることがある。との事なので、食生活の改善だけでは難しい場合、これらを摂取してみるのもいいと思います。
こちらの記事で紹介した ルイボスティーを飲み初めてから、結構劇的な改善が見られました。
違いにびっくりしたので、因果関係を調べたところ下記の効果が期待できることを知りました。
「ミネラル(カルシウム、セレニウム、銅、亜鉛、マンガンなど)、ビタミン(A、B、C、Eなど)」毎回の食事で食材の栄養素を意識して、これらを摂取する事が僕には難しかったため、ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル 120粒を購入して飲んでいました。※「ミネラル(カルシウム、セレニウム、銅、亜鉛、マンガンなど)、ビタミン(A、B、C、Eなど)」全てが含まれています。
このサプリも完治した今でも続けている物の一つですが、丁度切れてしまったため、今回は ディアナチュラ ストロング39アミノマルチ 300粒 (100日分)を薬局で買ってきました。
さっき薬局で3,000円で購入したのにAmazonだと2,450円だと…orzネイチャーメイドもAmaoznのほうが明らかに安いですね…。
FishOilや亜鉛・カルシウムといったサプリもとっていましたが、上の二つに比べてさほど重要ではない気がして途中で飲むのをやめました。
外食が多いと、どうしても野菜をとる機会が少なくなってしましますよね(自炊していないと特に)。
野菜が多く食べれて、お手軽に外食できる店がないか探してみたんですが、残念ながら僕の家の近くにはありませんでした。
かといってサラダを作ろうと野菜を買ってきても、一人で食べるには野菜の量が多くてその日の内のは食べきれず、何やかんやと自炊できない日もあったりして、気が付くと腐っているというのがお決まりのパターンでした。
そこでどうしようかと考えた時、ジップロックなんて便利アイテムがあったのを思い出しました。ジップロックを買占めに急いでスーパーに走り、見事買占めに成功します。…3個しか売ってなかったんですが(^ω^)。3個では足りないので、100円均一ショップに行ってタッパーを購入しました。
買ってきた野菜を一気にサラダへと調理し、1日分ごとに計5個のジップロックないしタッパーへと放り込みます。これで残業などで平日サラダが作れなくても大丈夫。この方法はかなりお勧めなので、平日料理する時間がない人は是非お試しください。
5個入り→ ジップロック コンテナー 角型 中 5個入
ほうれん草、トマト、ナス、タケノコ、山芋、サトイモ、ソバ、イチゴ、新鮮でない肉類、甲殻類(エビ、カニ)、魚介類などには、アレルギー反応を起こした時に生じる物質(仮性アレルゲン)が含まれているので、控えめにしておく(個人差がある)。
僕の場合上であがっている食品にアレルギーはなかったので、特に気にしていませんでした。食卓に上がった時に主役になる食べ物は少なく、どれも小鉢にあるような食品だったので、食べすぎることはないな、と思ったからです。唯一トマトは食べすぎる事があるかも知れないので、なんとなく気に留めておこうかな程度でした。
実際食事制限中にこれらを摂取しすぎるような機会に出会うことはありませんでした。
脂質類(ラーメンなどの即席食品に含まれる)は古くなる(とくに半年以上)と変性して有害物質(過酸化脂質)を生じる
着色料(黄色4号、赤色2号など)、保存料、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、人口調味料の中にはアトピー性皮膚炎を悪化させるものがある
まず、脂質類(カップラーメンなど)ですがアトピーを治すための食事制限を行うくらいの知識があれば、食べようとは思いませんでした。絶対、体に悪いですもん。でも、たまに食べるカップラーメンは美味しいですよね:)
着色料、保存料、人口調味料についてですが、食生活を改善していれば、摂取する機会があまりないと思います。コンビニ弁当は絶対食べませんでしたし、ラーメンや中華料理も油がふんだんに使われているので食べられません。誘惑に負けてこれらを食べるくらいなら、食事制限をかけていて自分が一番きついと思っていたビールを1本飲みたいと思っていました。
喫煙は、末端血管の収縮をきたし、アレルギー疾患その他疾患の増悪因子となるのでよくない。その他、刺激のある食品でもかゆみをきたすことがある
丁度アトピーの症状がでる1年くらい前に禁煙に成功していたので、タバコを吸いたい、きつい、禁煙できない…といったことはありませんでした。タバコを吸ってらっしゃる方はいい機会だと思いますので、禁煙してみたはいかがでしょうか。
なんか恐縮ですが、禁煙に成功した秘訣をさらっと書きますと、タバコを加えて火をつける前に、本当にタバコが吸いたいのか(無意識、ルーチンで吸ってないか)を自分に問いかけます。吸いたいという返事があった場合、このタバコを1本吸う事でどれだけの悪影響があるか考えます。それでも吸いたいようであれば、この1本を吸うと1ヵ月、半年、1年間で何本のタバコを吸い、タバコに何円費やさなければいけないかを考えてみて下さい。
最初の3日間を過ぎれば、だいぶ楽になるはずです。食事制限に禁煙と大変ですが、頑張ってみて下さい:)
これが一番きつかったです。本当にきつかった。夏真っ盛り、外からは祭囃子が聞こえどれだけ汗をかいてもビールを飲めない…地獄。ビールが飲みたくなったら、ひたすら炭酸水を飲み気持ちを落ち着かせることで何とか禁酒することに成功している状態でした。
夏が過ぎると、あれほど飲みたかったビールを飲みたいと思わなくなる不思議。
— じゃんく (@street8810) September 20, 2014
当時、すごいストイックによくやれたなぁと思います。徐々に忘れつつありますが、ストイックにならざるを得ないほど僕のアトピーは深刻な状況でした。
日々悪化していく炎症をみているうちに、鏡を見る回数が減り最後には鏡を全く見なくなった事。
「いつになったらアトピーが治るんだろう→本当に治るんだろうか→治らない気がする→絶対にもう完治しない」徐々に絶望が増していき、人前に出たくなくなった事。
そんな時、出会った皮膚科(ステロイドを使用しない)の先生が自分で気持ち悪いと思っている僕の炎症を見て笑いながら「軽い、軽い。治るよ」とさらっと言ってくれたから、完治する事を信じて頑張れたんだと思います。
もし良ければアトピーについて自分が試して良かった事を書いていますので「カテゴリー:アトピー」から他のエントリーも読んでみて下さい。アトピーは治ります:)
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