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※ここに書くとネタバレになってしまう事は省いています。
主人公・坂田光男の先輩・徳山は、恋人純ちゃんの夢である美容室を開業させる資金(300万)を貯めるために自衛隊に入隊。その間、悪い虫が純ちゃんに寄り付かないよう坂田に目付役を命じる。が、目付役であるはずの坂田は、酔っ払った勢いで純ちゃんと関係を持ってしまう。
純ちゃんからの手紙で坂田と浮気をしていることを嗅ぎとった徳山は、坂田を殺すため自動小銃を持って自衛隊を脱退し二人が同棲している部屋に乗り込み、坂田の頭に銃口を突きつける。
銃を向けられ、ビビった坂田は徳山のかわりに自分が自衛隊に入隊し、美容室の開業資金300万円を稼ぐことを提案。かくして坂田の女も金もない自衛隊生活が始まる。
右向け左! (Vol.1) (講談社漫画文庫)
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「右向け左!」は10年以上前、高校生の時に初めて読んだ作品で、あれから数多くの漫画を読みたおしてきた今でも、その名前と内容を鮮明に憶えている数少ない漫画の1つです。約10年ぶりに読み返してみたんだけど、自分が年を取り成長した事で面白さが色あせてしまう、といったことが全くありませんでした。メチャクチャ面白い。
あるものは先輩の美容室の開店資金を貯めるため、あるものはレンジャー部隊にあこがれて、あるものは本物の銃が打ちたかったから、好む好まないに関わらず、様々な理由で入隊した若者達が、自衛隊という規則/規律で固められた環境の中で青春を謳歌しまくる青春コメディー漫画。
時には同じ部隊のいけ好かないやつのパンツに、細菌兵器である班長のパンツをこすりつけ、インキンを移そうとしてみたり。時には部隊の皆で股間を入念に洗った後、海へナンパに行ってみたり。
この漫画を読んでると、通っていた男子校のことがなぜだか次々に頭に浮かび上がってきて、読む手を休めてハテナと考えてみた。男ばかりで集団生活を送った時にモヤモヤっと出てくる感情?(ヤりたいヤりたい、ああヤりたい。おれもおれもおれも。みたいな)がすごくうまく漫画に練りこまれているんだな、と。だから笑えるし、グッとくる。
文庫本にして6冊で完結、というボリュームも丁度いい。もっと読んでいたいけど、青春って駆け抜けてくからこそいいし、まさにそんな感じだったよね。って勝手に納得してしまった。
夏の暑い日にクーラーがガンガンに効いた喫茶店のソファー席で、ゆっくりアイスコーヒーを飲みながら、頭を空っぽにしてニヤつきながら一気に読みたい。青春コメディー漫画の色褪せない名作。
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